ニャゴめし酒場

田舎のアマチュア写真家のたわごと

石見神楽カレンダー7月(2023) 演目「神武」

あー、今年は2回目の石見神楽演目紹介、今まで散々紹介してきたのでネタ切れ、カレンダー側が
今回は『神武』、じんむと読む、そう、神武天皇の武勇伝の話です
あーでもコレね、公式ガイドブック「浜田の石見神楽」の本にも神楽台本にも、浜田のサイトにも内容が載ってなく弱ったなぁ
だからといって近年の創作神楽ではない
んーもう、しょうがないのでユーチューブの動画にも書かれてたのを丸写す

■登場人物
神武天皇・日臣命(ひのおみのみこと)・長髄彦(ながすねひこ)他
■ストーリー
日向の国高千穂を治めていた若御毛沼命(わかみけぬのみこと)は、大和の国へ赴きます。しかし、そこでは長髄彦(ながすねひこ)との戦いになり、命は金鵄(きんとび)の助けで勝利します。その後、命は、畝火山のふもと橿原(かしはら)の地を都と定め、神倭磐余彦命(かみやまといわれのみこと)-すなわち、神武天皇と名を改め、日本国を建国しました。
↑この記載も益田市の石見神楽 演目紹介の丸写し

+プラス自分で調べてみた・・・
若御毛沼命(わかみけぬのみこと)…この動画では狩衣に白い上着の人で扇と幣を持ち、随身が陣羽織に刀(味方の人)
ワカミケヌは穀物神を表す名前で、古事記では神武天皇のこと
長髄彦(ながすねひこ)…この動画では髪がワイルドに立った人、こちらも両者悪役
日本神話に登場する伝承上の人物
神武天皇に抵抗した大和の指導者の一人で、神武天皇との戦い(神武東征)に敗れた
・金鵄(きんとび)
金色の霊鵄が天皇の弓に止まると、その体から発する光で長髄彦の軍兵たちの目がくらみ、東征軍が勝利することができたとされ、この霊鵄を指して「金鵄」と呼ぶ
ただし、『古事記』に金鵄は登場せず、・・・・・・・ナントカカントカとあって、
歴史は大キライだし古事記も分からん、ただし日本神話はあんがい好きなので調べてみると面白くなってくる
橿原(かしはら)今の奈良県中部
ん?日臣命(ひのおみのみこと)はどこ行った?
調べると神武天皇の東征の時、中州へ進軍する途中、山路が険しいことに加えて他に道がなかった
命は霊鳥(金鵄)の向かうのを仰ぎ見ながら追い掛け、官軍がついに菟田(うだ 日本書紀に登場する地名)の下県に辿り着けた
ほう、これで話が繋がった、意味がわかった
あーそういうことだったのかとか、この話は神武天皇長髄彦の戦いで日臣命や金鵄のおかげで天皇は勝利したというファンタジックな展開だったんだと

www.youtube.com


初めは神2人(神武側)の舞いで、途中から悪役2人(長髄彦側)が出てくる
で、ドタバタあってからのぉ、誰もがおもむろに上着を脱ぐ
そして回って回ってからぁ、初めから仕込んでた衣装の上身頃がだらりとめくれる早替えがある
これを肩切りという、肩切り前に白い長い紐を引いたよね、あれで仕掛けが解除される
で、みんな鎧姿かい、重いよ、重いのに回るよ
おや、これは創作か?益田で受け継がれてたのが浜田に流れてきたのかな
金鵄は出てきません、もちろん
石見神楽は正義が悪に勝つ、というのを前面に出すので根底にストーリーがあってもやってられないわ
こういうのを勉強しつつ石見神楽や神話を解るようになりたい、だからといって一文にもならんけど
神話の神もあんがい残酷だったり妬みや恨みを抱いてたり、現代の人間と変わらず心が汚かったりする
まあそこが人間ドラマを見てるようで、神も、おぬしも案外悪よぉのと言いたい



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