ニャゴめし酒場

田舎のアマチュア写真家のたわごと

石見神楽カレンダー11月(2023) 演目「五穀種元」

今年3回目の石見神楽演目紹介は、稲刈りや餅つきの起源となる「五穀種元(ごこくたねもと)」というユーモラスに農業の起源を感謝する演目
豪華な衣裳や面を付けた神や鬼が神話に沿ったストーリーを舞うものが「能舞」と呼ばれるけど、これは能舞でもそこまで派手じゃない
カレンダー制作側もネタ切れ感が漂って、年々メジャーじゃない演目を扱うようになってる
来年のカレンダーも買うかどうか迷う、演目で新しく加わったのは地味な神祇太鼓(儀式舞い)の1つだけだし
あぁ迷う…けどギリで買うんだろうな…、いつもの場所にソレがないと落ち着かなくなるもんな、でも毎年値上がりしてて楽しみも容易く手に入らない
同じ島根なのに浜田のショップからの送料も掛かるし、値上がりはイタイな
演目で各団体の創作神楽1個でも入れてくれたら気分は一気に上がるのに、創作はシークレットにしておきたいのかな?知らんけど

公式サイトのあらすじは何のこっちゃ?と分かりにくかったので、浜田の石見神楽ガイドブックによるあらすじで
日本書紀に記された保食神(うけもちのかみ)の説によって構成されています。
月読尊(つくよみのみこと/古事記では須佐之男命)に殺された保食神の大気津比売(おおげつひめ)の体より出た五穀の種を集めて天照大御神に捧げたところ、大御神はたいへん喜び人々の朝夕食べて生きるべきものとして植え広めるようおっしゃいました。
天熊大人(あめくまのうし)がこの五穀の種を授かり、天の村君(むらぎみ)に作り方を教え、村君はこれを人民(おおみたから)に伝えました。
村君たちは力を合わせて荒野を耕し種を植え、収穫し、神禰宜(かんねぎ)を呼び火切臼(ひっきりうす)と火切杵(ひっきりきね)を刈りて餅をつき、新嘗祭(にいなめさい)を行うという神楽で、農業の起こりを説き五穀豊穣を祈念しようとするもので、餅つきの場面があることから別名「杵」ともいいます。(ほぼ丸写し+少し解釈+ふりがなを付けた)

とあって、こっちの方が分かりやすく、他にも『日本書紀 巻一第四話 天照大御神と月読尊』『火切臼と火切杵』の解説もあって、今までは日本書紀なんて難しくて関わってこなかったけど、読めば面白いと気付かされたのでもっと知りたくなった
大国主神や建御雷神(たけみかづちのかみ)といった知ってる神も出てくるので、神話って底辺は繋がってるんだなと石見神楽好きな自分は小躍りしてる

動画では神楽の口上(セリフ)から時どき浜田の時事ネタみたいな会話が入る
www.youtube.com
登場人物は ※この動画、有福神楽保持者会さんの場合
天熊大人(あめくまのうし・五穀豊穣の神) グレーの衣装 正式には金襴千早(きんらんちはや)と狩衣
村君(むらぎみ・人民の長) オレンジのほっかむり
人民(おおみたから・百姓) 赤の衣装 上が狩衣で 下がカルサンと呼ばれるもの
禰宜(かんねぎ・神職) 緑の衣装 上が狩衣で 下がカルサンと呼ばれるもの
お婆さん(餅つき道具を持ってくる) お婆さんなのに全身ゴールド 金襴着物と袖なし

もし興味があるなら
ガイドブック浜田の石見神楽<第3版>がオススメ! 2版は入手してるよん
「石見神楽」の教科書と呼ぶにふさわしい分かりやすい一冊 ←マジでそう👍
石見神楽の成り立ちから始まり、地域との関わり、代表的な演目の解説のほかに、
浜田の石見神楽を支える神楽面・蛇胴・衣装についても、写真をふんだんに入れて
分かりやすく説明してあります。←まさに👹
毎年浜田で開かれる、「浜田の石見神楽検定試験」の試験問題にも対応しています。←合格できるかも✨
¥2,750(税込)昔より高くなったなぁ、11/18現在で在庫あと19だし再販はないって聞いてる
よろしゅ~ 浜田の回しもんじゃないよ



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