ニャゴめし酒場

田舎のアマチュア写真家のたわごと

石見神楽カレンダー7月(2022) 演目「熊襲」

2020年の1月から石見神楽カレンダーの演目を紹介してる

購入した当時は遅ればせながら既にその年は始まってて、ついでに神楽ガイドブックや校定神楽台本やDVDも資料として買った

その数年前からずっと興味があったし石見地方から神楽団体が来てくれるようになって、イオンなどのイベントで公演されもして身近にはなった

ちなみに石見地方とは島根県西部のこと、島根は長い県なので西部と東部で別にされることが多いし遠くてプラっとは行けない

自分は東部の松江市に住んでて、松江には佐陀神能というスローリーな動きがメインの神楽舞いがある

これをルーツとして出雲に伝わったのが出雲神楽、それが西部に伝わり港町だったことから気性が荒めに見える激しい動きの石見神楽が誕生

これも最初は神職に就く者のみが舞うことを許されてたのが禁止になり、町民が教えを請い様々なエッセンスが加わり今の形に

近隣の広島県東部の一部には広島神楽または安芸高田神楽というものがある、自分に言わせると大衆演劇に近いと感じ何でもアリだなと

神楽を語らせると止まらないかも、、でも、それを、どれもこれもを、神楽愛の強い自分と神楽の関係をコロナが引き裂いた

予定されてた公演やイベントは次々と中止され、心にポッカリ穴が開いた気分

まぁそれも徐々にイベント場所側の配慮で少しずつ再演されてて良かったー、と思ってた矢先にコロナの変異株BA5?4?という質の悪いウイルスが発生したのでどうなることか?

話が逸れたけど7月のカレンダー演目は「熊襲」、「くまそ」と読む

これはまだ紹介してなくて20年には毎月紹介できてたけど、ある程度いくとネタ(演目)も尽き、カレンダー作る側も悩ましいことで創作演目も加わるようになった、5月は恵比寿、6月は岩戸

熊襲は一言でいうと日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が少年だった頃の話、と聞くと興味持つ?

あのキックボクサー武尊もお父さんがこの物語にちなんで名付けたという…、休養宣言しましたね

■ストーリーは 日本童男(やまとおぐな/日本武尊)が16歳のとき、父景行天皇(けいこうてんのう)は九州の熊襲を平定するように命じました。命は少女のように髪を結い、叔母の大和姫からもらった小袖を着て熊襲建(くまそたける)の祝いの宴に紛れ込み、酒を飲んでいる熊襲建に一気に斬りかかりました。熊襲は、自分の「建(たける)」の名をもらってほしいと願い、日本武尊(やまとたける)と称えることにすると言って息をひきとりました。       となつかしの国石見にある

以前も書いた追記*日本武尊は子供の頃から父も恐れるほど残虐性があったことから遠ざけるために九州の熊襲や東国(今の関東)に行くよう命じた、ってちょっとかわいそう、英雄なんだけど

■登場人物

日本童男 銀色っぽい装束の人、28分頃から肩切りと呼ばれる衣装の早替わりをする

熊襲梟帥(くまそたける) 煌びやかな刺繍が施された衣装(ウン百万)でワイルドなロン毛の人

長吉(ちょうきち) カッパ風ヘアの人、こちらも装装早替わりする

おたあさん お福さんみたいな面の人

セリフはほぼ方言なので地元の人は楽しめるけど他の人には不明かも、時事ネタとかも織り込んでて特に好まれる

面の下には若いのが隠れてたね、対決する時は面は外す、勝負なので神聖なラストは素顔で舞う

この演目は地域色が強く少しおちゃらけ部分もある、衣装に金色リボンを付けてたりとか…ふざけてるわけではない、続けるには資金がいるけどお金も取らず現代では貴重なのを知ってほしい

動画撮影場所がグリンモール開店祭とあるので、石見のミニイオン的なファミリーデパート的なとこが舞台

石見の高校には神楽部や愛好会があって石見神楽の将来は安泰だ、後継者不足で悩む業界が多い中

続けて別の学校、こういうのがフツーな所が強みなんだろうね 誰かにやらされてとかじゃなく自分から進んでやってます

負けちゃうわ‥‥‥若いって、いいな