ニャゴめし酒場

田舎のアマチュア写真家のたわごと

コロナウイルス終息へ祈りを込めた舞「鍾馗」

新型肺炎の影響で、あちこちのイベントや催事が延期になったり中止になったりしてる

自分も、3月初めに見るはずだった石見神楽の上演が延期になってしまい、悔しい思いをしている

いつになるかわからないけど、上演はするということを約束していただいたので、その際には必ず行こうと思うが

ことごとくいろんなイベントが自粛で、例えば今まで頑張ってきた何かの発表会やお披露目会が見送られると、今までやってきた努力や成果を伝えたい人に伝えることができなくなる

オリンピックはどうだろう、延期になったようなことを報道されてる

そこに向けて体を作ってきた選手たちはどうなるのか、1年も延期になると選手の選考やり直しという状況も起きるのではないか…?

卒業式をできなかった学校も多い

とにかく時代は世界中がコロナショックで、マスクやトイレットペーパー争いや転売問題、デマによる納豆やヨーグルト買い占め、お湯を飲めばウイルスを殺すとか、いろんなことに人類は振り回されてる

まず冷静になろう

 

冷静で大人で驚きの行き届いた対応をしたのが、益田市の神楽団体だ

新聞によると「疫病鎮静祈願神楽実行委員会」が結成されあることを企画

こんな時こそ石見神楽でできることをテーマに有志の方々が相談した結果、演目「鍾馗」を無観客で演じユーチューブでライブ配信するというもの

鍾馗」は鍾馗スサノオノミコトが唐国に渡った時に名乗った名前)が茅の輪と十束の宝剣を持って、全ての病をつかさどる鬼(疫神・病気の神様)を退治する物語 コロナを退治したい、沈静化したいという願いと、「鍾馗」のストーリーが重なると自分は思う

FBでこの情報が3週間替前に流れてきた時、よくぞ!今こそ「鍾馗」の思いを共有する時が来た!と言いたい

ライブ配信は昨日(22日)の20時だった、

自分が益田市の中ではいちばん好きな団体「石見神楽保存会久城(くしろ)社中」が久城神社で奉納した様子を、益田市にある映像制作会社「スタジオヤング」が撮ったもの

多くの人に知ってもらいたい

動画は厳かな疫病鎮静祈願の神事から始まり、34分50秒頃から鍾馗のお囃子が流れ鍾馗の上演が始まる

物語は45~6分かかりますが自分にとっては短いと思うけど、みなさんはどうだ?

舞いの直前に社中の代表の挨拶や物語の説明が述べられます

「千早ふる荒ぶるもの(悪者のこと)を拭わんと 出で立ちませる神ぞ貴き」始まりの歌

これ聴いただけで泣ける

・・・鍾馗と鬼の問答があって鬼が最後に発した言葉・・・・・

「いかに鍾馗大神の守護たりとも、数多の眷族を引き連れて、村々国々を駆けまわり、かまどに押し入って、幼きものは噛みひしぎ、老いたるものは踏み殺し、また血気盛んなるものと見るならば、五臓六腑に分け入って、肝のたばねを食いちぎり、民を悩まし、この国を、魔国となさいでおくものか」

このあと、立ち合いになって茅の輪をかけられ剣により鬼は死ぬ

またこのセリフの1個前

「おぉ我はこれ、春の疫癘夏瘧癘、秋の血腹に冬咳病、一切病の司、疫神とは我がことなり」

難しい病名だけど、疫癘(えきれい)春の流行り病、瘧癘(ぎゃくれい)夏のマラリア、血腹(ちはら)秋の赤痢、咳病(がいびょう)冬の咳の病

●疫神(えきしん)疫病神のこと

コロナにも通ずるような、おどろおどろしいフルコースだ

にしても久城の演目「鍾馗」の鬼の目は、少し悲しい感じを漂わせシュンとしてしまうのは自分だけだろうか

今日の新聞一面で、コロナ記事の隣に「疫病退散」のタイトルで鍾馗に関する記事があった

ここにぶつけてくるとは…‥‥

山陰中央新報の記者も、もうここらへんでコロナ決着しようゼ、みたいな心意気を感じてアッパレ、心強く思えた

 

でも山陰ではまだコロナ来てないんだよね

ユーチューブのチャット欄でも書いてあったけど、鍾馗のおかげで島根にはコロナが来てないとあった

鍾馗と出雲の神さんのおかげと思う、神バリアがはってあると自分は思う

 

昨日、隠岐でも神楽殿完成奉納公演があったらしい記事

島根は石見と出雲と隠岐の神楽でコロナを寄せ付けない!

実は松江にもユネスコ無形文化遺産に認定された、佐陀神能(さだしんのう)というゆっくりテンポの神楽がある

今季、絶対に見に行きたかったのに4月の公演はコロナのせいで中止、5月以降を狙おう

チクショー、コロナめ、誰か成敗してくれぃ