昨日はイオン松江で石見神楽の公演じゃなく、店内の練り歩きがあった
コロナのせいで公演は中止になったようで、鍾馗の神と鬼、スサノオと稲田姫、恵比寿が代わりに歩くという、松江ではなかなか見れないレアな出来事
どのようなものかと疑問に思いながら行ってみたけど、これはこれで公演とはひと味違った楽しみ方ができた
30分を3回と短い時間でも、神楽団員は楽しませ方や魅せ方を知ってるので、店内で浮くことなく溶け込んでて「正月らしい」と発するお客さんもいるほど馴染んでて違和感はなかった
とはいうものの、イオンの中に異世界が広がったような瞬間でも文句を言うものはなかった
練り歩きのスタートは1階のイベント広場みたいな所から
出演者はわらわらっと集まって、よし行くかみたいな軽いノリでスタートした
自分のようにわざわざ行ったと思える人は多くなく、家族連れやお父さんと子のような親子が、社中さんの出で立ちにつられて集まったようだった
自分だけが一眼を構えてて気合が入ってます感があって浮いたけど、こういう熱狂的な人がいるんだってのを出演者へお見せし応援になればと
次に続くのは「鍾馗」の神と疫神(鬼) 神は疫病の塊(現代でいうとコロナウイルス)である鬼を茅の輪にかけ退治する
現代の状況と神楽の演目「鍾馗」のストーリーが重なってて、今なら「待ってました!」っと大声で言いたい
本物の鍾馗と疫神が初めて見れて感激💕どちらさんも撮られ慣れてるので、皆さん一眼に向かって決めポーズをやってくれますなぁ✨
わちゃわちゃとスタートしたものの、歩みは進んでるもんでエスカレーターまで来た
こんな装束の人がエスカレーターに乗ってるなんて、めったに見られない図なので激写、みんな足元を見てるね、面で見えにくいのかも
最後は社中の人、ちなみに来てくれたのは浜田の後野社中さん、去年のイベントでは「恵比寿」と「大蛇」を舞ってくれたなぁ
疫神は物語の中では最後に退治されてしまうけど、性格は自分勝手な暴れん坊、最後はやられちゃうのにね、それなのに一番偉そうに歩いてる
どの社中も鍾馗の演目だけは力が入ってて、特にこの疫神は社中が一番力を入れ豪華で金額の掛かってる衣装をまとわせる花形
唐の国の「鍾馗」の物語と能「鍾馗」、須佐之男命と蘇民将来(そみんしょうらい)との「茅の輪」の故事が合体したものなのでどうなのかな?
鍾馗は烏帽子にうさちゃんの耳みたいななのが付いてるけど、スサノオは普通の冠
互いを見分けるならここじゃ
スサノオの後に恵比寿、なかなか見られない組み合わせは神楽のお仕事から離れオフだから?
稲田姫は自販機を物色、喉でも乾いたのかしら
歩きながら各人物のキャラもしっかり演じられ、この稲田姫もやってるのは男性なのに女子より女子らしい仕草と歩調
鍾馗と疫神はいつも一触即発
常に戦闘状態になって、見るものを楽しませてくれる
でも今日はルンタッタ♫ 楽しいショッピング気分に見える鬼(たまたまね…、見えるだけよん)
御一行様がイオンの通路を通りますよぉぉぉ
スサノオ惜しい、旗に顔が隠れたぁぁぁ
代わりに先導の社中の人は優しそうな表情
並ぶ順番は常に入れ替わり、見物客が後に続き人気の行列
自分も恥ずかしながら子供に負けじと付きまとい・・・・・
恵比寿さんに群がるのは子供 飴ちゃんがもらえます、自分の前はさすがに素通りかぁ
もらえる飴は福飴という縁起のいいものでご利益ありそう
スサノオの後に待ってぇぇぇ♡な稲田姫(たまたまそんな絵に撮れた) 二人は夫婦、でもどっちも面の下はヤローです
こんなシーンはレア、夢のような組み合わせ
鍾馗の茅の輪をかぶせられると疫神はパワーを抑えられる
逃げようとする疫神
練り歩きの合間でも鍾馗が鬼に茅の輪をかける名場面が幾度と盛り込まれてた
残念かな、肝心な名場面がカメラに収まってなかった、何しろ大勢のジャマが入って
イオンの人のスマホにも自分が撮ってるのが写ってるんだろうな、鍾馗の名場面を挟みつつ互いを撮るって…
疫神、ドアップ、迫力がある
公演ではここまでのアップは撮れない、望遠じゃないよ
鍾馗もアップ
今回は特に鍾馗の登場人物をレンズで追ってしまった、こんな機会はもうないかもしれないので
歩きが終わったら最後は記念撮影タイム スサノオと稲田姫は定番で仲良しカップル
疫神と稲田姫が隣どおし
鍾馗と疫神は両端にいたので、こんなところも仲が悪い感を貫いてるのかな
鍾馗と恵比寿さんが並んでるなんて、めったに見れるもんじゃないよ、2人とも神には違いないけど
歩きの後は記念写真タイムで客が引くと展示物を撮影、これは歩きの前でも映せたと思うけど
これはこれで、こんな機会はほぼないので、自分の目とカメラに焼き付けた
触れられないけど この衣装は神が身に着ける「水干」と呼ばれるもの
鍾馗の場合は袖口や裾口は輪っかが連なった柄のものなんだけどなぁ
これは鍾馗じゃない人物のかな、刺繍は龍
続いて鬼着で刺繍は獅噛(しかみ) 獅噛というのは恐ろしい形相の鬼神面や顔をしかめた鬼や獅子の面のこと
1着2~300万円はするので、この会場では御いくら万円が掛かってるのだろうと、いつも思ってしまい自分は下種な人間なんだなと寂しく自覚する
この展示物じゃなく歩いてた人達の衣装分もあるし
陣羽織は武士が合戦の時に具足の上に着用した上衣
刺繍はここも龍だな サイズが小さいので子供用?のようで、石見神楽は子役も手を抜かない、どれをとっても職人の腕の良さをうかがえる
こういう環境があって、職人や舞い人が育って、次に受け継ぐことができるんだな
石見の子供が夢見る職業、石見神楽、、、いいんじゃない?
全てが終わると衣装や大蛇の展示物の隣にチラシやパンフがあった
演目紹介は初心者には充実のパンフレットで、あと浜田市関係の諸々、ここも石見神楽だよ~ん
もちろん持って帰るわ、・・・ひとつ悲しかったことーーーー、自分が税や送料をかけてまでゲットしたカレンダーが1割引きで売ってて、やっちまったなぁ、、、と天を仰いで神にすがりたくなった
そのうち社中の代表?の人が出てきて10分くらい喋ることができて収穫だった、この人が神か
公演はなかったけど、皆さんのパワーを頂いた気がするので、明日の仕事始めからがんばれそうだ