ニャゴめし酒場

田舎のアマチュア写真家のたわごと

石見神楽カレンダー9月(2024) 演目「八十神」

あー、早いもので9月、久しぶりに神楽演目紹介
もう「八十神」は既に紹介済みだと思い込んでたけど違った、ちなみに読み方は「やそがみ」
古事記ベースだけどなんちゅう話やねん?と憤りを覚え印象に残ってる

登場人物は
八上姫(やかみひめ)
武彦(たけひこ・兄まあ)と乙彦(おとひこ・弟まあ)、これは八十神の代表2人(さすがに18人舞台には無理)
大国主命(おおくにぬしのみこと)

石見神楽公式サイトによるあらすじでは
因幡国に住む八上姫に求婚する八十神たち。 八上姫が大国主命を選び八十神たちを拒んだために、 八十神たちは継兄弟(腹違いの兄弟)である大国主命を殺害しようと企てます。赤猪退治とごまかし、石を焼いて受け止めさせたり、木の股に挟み込んで苦しめたり、あの手この手で命を狙いますが、 難を逃れた大国主命によって退治されてしまいます。
とある

www.youtube.com
長~い動画の9分までは姫の舞いで、続いて兄まあと弟まあが出てきてちょっかいを出したりこっちの方言で絡む
30分には神楽歌とともに大国さんが登場で、そのあと二神とのゆるい攻防
大国さんが下がると二神の兄は自分が殺したと思い込み、実は弟を切ってたと間違うところがドリフのコントのようで笑った
でも最終的に成敗される、舞いとセリフ部分が特に長くて立ち回りは少なく、よく知らない人にとっては何だ?の感じ
54分30秒頃に大国さんセリフ噛んじゃったし…

大国さんの兄弟である2神が、神様のくせに悪どくて自分の兄弟を殺そうと思うなんて信じれん、神様のくせにね
で、詳しく言うと2回殺害計画を立て、2度目には本当に殺してしまう
で、大国さんのお母さんの神は介抱して生きかえさせる、神にできる業
けれど「もうおまえはこの国に置いてはおかれない」と、スサノオノミコトのいる根堅州国(ねのかたすくに)へ行かせると
スサノオの娘の須勢理姫(すせりひめ)に助けられる
そしてスサノオから授かった太刀と弓矢を持って八十神たちを一人残らず滅ぼした
八上姫はというと、大国さんが須勢理姫と結婚してしまったので諦めて国へ帰ってしまうというバッドエンドな展開
…という神様事情も人間界のように複雑だったり、恨みや憎しみや汚い感情があったりして、この辺が面白かったりする

「お前たちはホントにワルよのおぉ」という八十神の別のエピソード、古事記
因幡の国(今の鳥取県の東部)に八上姫という美しい姫がいると聞き、自分の妻にしようと因幡へ向かう
八十神たちは大国さんがおとなしいことをよいことにして、荷物持ちをさせて付いて来させる
その時、海岸で八十神たちにだまされ泣いている白兎を助ける(これが因幡の白兎の神話の始まり)
兎は喜んでお礼を言い「悪い八十神たちは、決して八上姫を自分のものにできません、八上姫はきっとあなたのお嫁さんになるでしょう」と申した
それを聞いた八十神たちは怒って大国さんを殺害しようと決めた
ホントむちゃくちゃである、神さんもどんだけ自己中やねん
このあとが、石見神楽の「八十神」の始まりに続く、そんな理由があってこうなったのか、みたいな…
神話は全部つながってます、リンクしてる
だいぶん分かりやすく書いたつもり、神楽ガイドをさらに易しく書いた、書くことで覚えるし

たまには神も間違いは起こすってこと、そして神が通ってきた道と同じように、我々人間がそれぞれの人生を似たように繰り広げていく
神話や古事記を読むといいよ、なんて言うけど自分はねまだ読んでない、石見神楽を通して知る
そこから分からんかったら調べるだけ
ちなみに大国主命出雲大社に祀られてる、今ねユーチューブの中では出雲大社関連の動画が多い
まあこれは、自分がそれを見るのでAIが次の似たようなおススメを出してきてるだけだけど
あと、大社高校ネタが多い、今は『大社』というだけで再生回数が上がるんでしょうね、こっちも旋風だ、実に多いわ



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