ニャゴめし酒場

田舎のアマチュア写真家のたわごと

シャムチと出会って丸13年記念

13年前の今日というか6月上旬、シャムのような毛色で青い目の猫が我が家に迷い込んできた

ずっと以前から猫を飼っていたけど、今のシャムチの前には猫を飼わなかった3年間の空白がある

空白の3年間にも、数匹のノラが自分の前に現れた

けど、飼うことはなかった

中学生の頃から猫飼い人生で、猫が死んだり消息不明になると、絶望したり泣いたりが耐えられなくなったというのが理由

もう猫は飼うまい、と決意も固まる2年半くらいのある日、1匹の三毛の子猫が自分に助けを求めるようにすがってきた

猫はもう飼わないと決めたけど可哀そうで、家からだいぶん離れた距離に食べ物を置き、一目散にそこを離れた

もう猫は飼わないんだよ、辛い思いはしたくない、もう現れるなよという思いで立ち去った

けれどまた次の日にも、我が家の敷地内で子猫は鳴き続けてた

それからさらに遠くに置きエサをして逃げることをくり返した数日後、子猫は車に轢かれて死んでしまった

我が家は当時、国道から町内の道に入って3軒目という国道に近い場所にあった

当時の国道はダンプや大型トラックがやっとすれ違うことのできる狭い片道1車線で、国道なのでそれなりに速度も出てて、動物にも子供や老人にも誰にでも危険だった

今でこそ、元国道に並行するように巨大な国道がついて、猫飼いや子供を持つ親からすると新たな国道から距離が離れてひと安心の状態になった

よくあの道路が国道として成立してたな、と今でも思い出すと怖くなる

三毛の子猫は当時の危険な元国道じゃなく、町道に入ってからの場所で死んでたので、何でこんな安全な道で轢かれたのかと、理不尽に思い自分を責めたし悔やんだ

自分が保護してたらこんなことにはならなかった

その子猫を埋めてやりつつ、次に現れたノラはオスでもメスでも怪我をしてても病気でも飼うと誓いながら・・・

それから月日が過ぎるけど早い段階で現れたのが、シャムチだった

もともと猫が好きで猫飼いだったので、手なずけ方は知っていて飼うのは楽勝だろうと思ってた

ところがシャムチは警戒心が強く、餌付けもなかなか困難だった

普通のノラは3日も食べさせてもらえれば心を開くのに、シャムチの場合は時間がかかった

自分の足元でご飯を食べてくれるのに3週間、軽く撫でるのに1か月

慣れたと思ってシャムチが食べてる近くで見守りながらそばにいて、自分の鼻や顔が痒くなったので右手をちょっと上げただけで、すぐさま怖がりオーバーに逃げられる

もしかしてシャムチはどこかで虐待を受けてたかもしれないと疑うほどの、ビビりというか警戒心が強固で、こんな猫は初めてだった

こちらは信用されたと思ってて愛を注いでも、1歩進んで2歩下がるみたいな状態

そうしてるうちに、2匹のノラのオスがシャムチに目をつけ近付いてきた

完全に懐いていないシャムチ、当時の段階では2匹のオスからシャムチを守る術がなかった

自然な成り行きでシャムチは懐妊、8月下旬に3匹の子猫を産んだ

↑ 出会った頃のシャムチ、1才くらいかと思えば動物病院で3~4歳と言われ、少しショック

今は栄養状態のせいか体全体にシマ模様や色が出てきてダブルコートだと発覚したけど、当時はスリムなシャム系としか思えなかった

↓ シャムチが産んだ子と父猫

シャムチとトーチの子らしい模様の3匹が産まれた

イチゴもニゴもお父さんと同じハチワレで、シャンちゃんはシャムチ寄りの模様

シャンちゃんは生後3~4カ月で出雲の方面の優しい夫婦にもらわれていった

ニゴちゃんは生後1年に家出して自力で帰ってきたけど、我が家の前の道で出会えたのに自分の保護の仕方が失敗して、それ以来、気配を感じることさえできなかった

イチゴは生後1年半に、去勢手術直前に失踪して、散々探した結果、再び抱くことも叶わなかった

外に自由に出ていける飼い猫は、こんな結末になるとわかっていたくせに、同じ間違いを犯してしまった、自分は罪を受けるべき人間だ

トーチはシャムチや子との仲も良好で、最初の2年くらいは定期的に我が家を訪れ、お父さんということもありご飯の面倒は見ることにした

彼は生粋のノラのくせに、ご飯をちょっとだけ残すという飼い猫みたいな一面があった

そのうち年末年始に1回とか、来る回数が減って、いよいよ完全に来なくなった

外猫の、特にオスの運命かな、寿命か怪我か病気か事故か…そう思い、心配するのをやめた

イチゴやニゴも同様の生涯を送ったのではないかと…諦めた😭

 

シャムチは3匹の子供のこともトーチのことも今は忘れて、自分の老後をエンジョイしてるはず

そうであってほしい

早々とシャムチは避妊して、当時はやっかいな「マンソン裂頭条虫」というサナダ虫に寄生され大変な目に合ったけど、今はそれも解消されたのでとても健康だ

これから14年目 シャムチは次は17歳か18歳になるけど、自然に命尽きるまで無理せず生きてほしい

長生きしてね、とは言えない、何もかもが自然であることを受け止めたい

今日は正式にシャムチを飼うと決めた記念日なので、パウチでお祝いだ✨