ニャゴめし酒場

田舎のアマチュア写真家のたわごと

塵倫 - 都神楽団

前日に引き続き、イベントで神楽を見に行ったレポート
美郷町の都神楽団を見るのは2回目、前回はコロナ前で広島神楽の演目「紅葉狩り」だった
登場人物はほぼ女という設定だけど、神楽やるのは男なので逆宝塚みたいなもんかな、なんて身構えて見た
何より思い出に残ったのは神楽衣装の試着体験があって、誰も着る者がいず意を決して参加した
着たいのは鬼着、
ヒマそうにしてた担当のオジサンがたいそう喜んで着せてくれた
けれど女にとって鬼着は重たい拘束装置のようだった、自分の中でテンション上がりまくってるけど重~い、嬉しい重さ
仕上げにしっかり写真だけは撮ってもらって大満足した記憶
そんな思い入れのある都神楽団を見ることができた、今回が最後かもしれないけど

【塵倫ストーリー】
八調子では神2人・鬼2人が対決する、鬼舞の代表的な神楽
第14代天皇・帯中津日子(たらしなかつひこ)が、異国より日本に攻め来る数万騎の軍勢を迎え撃つ
その中に身に翼があり黒雲で飛びまわる「塵輪」(じんりん)という悪鬼が、人々を害していると聞き、天皇自ら天の鹿児弓(あめのかごゆみ)、天の羽々矢(あめのはばや)をもってこれを退治(これは石見の神楽の場合)
ウィキによると、地方によって三神三鬼・二神二鬼または二神一鬼にて激闘を繰り広げると表記
なので今回は二神三鬼だったのでウィキにも当てはまらんがな、塵輪は古典神楽だけど自由なのか?


弊を持つのが帯中津日子、弓を持つのは家来の高麻呂、出始めの舞いでこの2人を神とする
石見版では頭には烏帽子だけどこんなのは初めて見たなぁ、お洒落な帯が締められてる、シャレオツ


それに弓矢にボンボンは付いてない


それに翼があるのは悪鬼のはず


お互いお願いしますの礼、アレレ幣と弓が入れ替わった


でも戦う時は2人とも弓


怪しいスモークと共に神退場


変わって2匹の鬼、石見版だと赤鬼がオスで白鬼がメス
両方白だと戸惑うなぁ


作戦会議…、なわけない


広島神楽は揃いの舞い


ここもシンクロ、石見版とは鬼棒のデザインが違う


幕前で待つということは


出たー、大ボス


ボス自らシンクロで行儀がいい


広島神楽は「揃いの美」と迫力を見せようとしてるのかな


たまたま花いちもんめみたいな図となった


広島神楽らしいポージング


鬼タイムの後は神タイムで順に見せ場がある
神が鎧を着てるので戦いの合図、鬼はいったん幕を下がる


神タイムで舞ってるうちに鬼が赤い上着で登場


赤い上着の肩には身頃をダランと下げる仕掛けありで、下りたとこ


皆で回転してるうちに鬼の衣装が変わった、これを肩切りという


鬼棒で床を叩いていろんなことが気に入らない


片足を上げて鬼立ち


神が矢を放ち鬼死亡


大ボスも最後に上着を付け登場


最後の戦いの前に決めポーズ、カッケー


とにかく回転、鬼も肩切りで身頃がダラン


髪と裾を翻し高速回転、別の団体で目を回した武士がいた


もう捕まっちゃうのか?


いや~なスモークでなんか弱気


留めに弓を放たれた


効力のある毒で動きを封じられる


もう降参したいけど・・・


神は回るのをやめてくれない


スキを突かれて大ボス討たれる


歓びの舞いで終了

はあ、この度は分かりやすい内容とセリフと演出で満喫した
客も感情移入して見入ってて最後は大拍手、広島神楽が面白いと言われる所以
でも実はやっぱり石見の正統派神楽が好きなんですけどね
それにしても最近はどこも競って演出にこだわってる
何で?料金も取らないのに、なぜ貴方たちは舞うのか
いくばくかの御花では賄えないと思うのにどうして・・・伝統継承のためか・・・
稽古や練習や遠征も、時間とお金が掛かるのになぜだろう?
分からないけどそんな部分に惹かれるのかもしれない
次回こそは御花打ちます



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